看護師になるにあたっての悩みとして多いのが、異性患者への看護。特にお風呂や清拭、着替えやオムツ交換といったお下に関する業務は出来れば避けたい!という人も少なくないのではないでしょうか?
もちろん、相手にも恥じらいはありますし、看護にあたるこちらにもそういった意識というのがあって当然だと思います。
しかし、看護にあたる看護師がそれを意識しすぎるのは患者にとってとても失礼な事だと思います。患者によってはセクハラなどをする方も少なくありませんが、それはもちろんみんなというわけではありません。それに、あからさまに下心丸出しで看護してという人には同性の看護師をつける、といった職場も増えてきています。もちろん、患者が逆に異性看護師を拒否した場合も。
もしもそれでも無理!というならば、最初からそういった着脱系統の仕事がないリハビリ科などを希望するか、“女性専門クリニック”のような異性が全くもって現れる余地のない職場に行きましょう。
さて、相手の恥じらいを意識しすぎない事と書きましたが、これは何も「相手には恥じらいがない」という事では決してありません。
恥ずかしくとも「看護師さんは仕事でやっているのだから」という割り切りがあるから出来る事なのです。そこで注意すべきなのが、その信頼を裏切ってはいけないという事=意識しすぎない事につながるといえるのではないでしょうか?
そしてこれは、実は異性に限らず同性にも多い事。しかも、老いや若いは関係なく、同世代にとても多い意識だといえるのです。
例えば、おばあちゃんが自分より若い男性や女性の看護師にお風呂に入れて貰うとします。この時、おばあちゃんのバスタオルがはだけてしまったとするでしょう。近くには看護師と歳の変わらないご家族がいらっしゃいます。
さて、この時恥ずかしい思いをしたのは誰だと思いますか?
確かに、はだけてしまったおばあちゃんは一番恥ずかしいです。そしてそれを見てしまった家族はもっと恥ずかしいといいます。だって自分の母親が知らない人に裸を見られているんですもの。
お風呂にいれている時やオムツを交換している時、看護師はその家族の気持ちも汲み取った上で業務を遂行する事が求められるのです。
気を遣いすぎでは?と思われた方は、残念ですがこの職には向いていないと思います。そのくらい看護師の仕事というのは繊細で忠実な仕事なのである事を意識して欲しいと思います。